教室

テレビ会議をする教室のあれこれ

教室環境はどうしたら?
テレビ会議に特化した場合、どんな教室がよいか、またどういう環境を作ればよいか、照明やカメラアングル、よく起こる音の反響、掲示物などについて、画像を参考にしながら、私の小さな経験から思ったことを記したいと思います。
背景について
テレビ会議では、会議に参加している児童だけではなく、その回りの様子もカメラが映してしまいます。
回りの背景にも気を配りましょう。仕切ボード(下記写真を参考に)やカーテンなどで背景をスッキリさせて、画面や会議に集中できるよう工夫しましょう。

照明について:
カメラに天井の照明が入らないよう注意しましょう。また、窓を背景にカメラを設置しないようにしましょう。逆光になり、交流相手に人物が暗く写ってしまいます。それを防ぐなら暗幕があるといいです。今のビデオカメラは、ある程度こんな場面でも「補正」機能があるので何とかならないことはありませんが、基本的にはそこを気をつけるといいと思います。もし可動式の照明があるなら、背景側からでなく、カメラ側からあてると効果的です。

広さについて:
教室の広さを変えることはできません。教室前にプロジェクターやカメラ、マイクなどをセットし、かつ発表スペースや活動スペースを確保するとなると狭くなってしまいます。しかも、教室の前方両端の児童はプロジェクターやテレビ画面が見えにくくなります。ですから教室から机やイスを取り除いてしまうなどの工夫があればよいと思います。広く使う工夫として、床にじかに座ることもいいと思います。

機器の配置について:
会議を始める前に必要な機器を準備し、正しく配置しましょう。
1.イスは人数分ありますか?
2.ワイヤレスの場合マイク等の電池は切れていませんか?
3.カメラが逆光になっていませんか? 人数が多い場合は、座る場所を決めてありますか?
4.資料を使う場合は、置く場所が確保してありますか?
5.教材提示装置やデジタルカメラの画像などを相手に見せたい場合、その切り替えができる機器配置になっていますか?

音声について:
音のエコー(反響)を防ぐために、できれば音楽室のように音を吸収する内壁になっていればよいのですが、そこまでは不可能ですね。
エコーは自分の声が、相手のスピーカー・室内音響・マイクを経由して遅延を伴った自分のスピーカーから再生される現象です。ハウリングはエコーが再びマイクを経由して相手に伝わり、閉ループ(同じところをくるくる回って繰り返すこと)が形成され通信回線が発振状態になることです。
 こうした現象はテレビ会議にはマイナスの要素です。これを防ぐには機器の性能よりも、設置する部屋の大きさが適正であるかどうかですが、ほとんど教室を変えることは難しいので、スピーカ・壁・マイクの配置に問題がないかどうか事前にテストをしてみるといいと思います。もしエコーやハウリングが発生するようなら、スピーカーの音量を下げます。それでもだめなら、機器配置をスピーカ・壁・マイクの距離や向きを色々試してその中で最も良い配置を見つけてください。
それでだいたい解決しますが、交流中にこちらがしゃべったらマイクのスイッチを切ればエコーは防げます。
それでもだめならエコーキャンセラーというエコーを防ぐ機器をつける方法もあります。
注意点として、ワイヤレスマイクを使っているとき、スピーカーの前の児童がしゃべる場合、少し移動してしゃべってもらうようにするとエコーも起こりにくくなります。

掲示物について:
機器のこと以外で雰囲気を盛り上げる掲示物や児童が座る隊形を工夫するといいと思います。正面の黒板に相手国の写真やテーマを書いたパネル、授業の流れなどを掲示しました。詳しくは下記の写真を見てください。
また、児童の隊形ですが、タイの小学校と交流したとき相手は教室から机脚をなくして、直に床に座っていました。こちらも途中からイスだけにし、カメラの前は活動場所として少し空けておきました。
以下に写真を見ながら説明します。

現在はランチルームを交流教室にしています。広さは普通の
教室と同じです。上の写真のように教室前にプロジェクターや
カメラ、マイクなどをセットすると狭くなってしまいます。
床は固めのカーペットが張ってあり、素足で座ってもいいよう
になっています。この画像は交流直前のものなので、黒板に
掲示物が貼ってあります。マリンワールドと「もっと知りたい
サメのこと」をテーマにしましたので
初めてのタイの小学校との交流のときは、テレビ電話からの
映像と音声は30インチのテレビ画面に出していました。
だから後ろの方の児童には見えにくかったと思います。

因みに、黒板には「タイのカレーどんな味?」の文字と
タイ料理のパネルが掲示してあります。

タイの小学校との交流場面です。児童は4人掛けで
教室後方に長イスに座っています。窮屈そうですが
この時は2クラス合同55名が参加しました。

2年生のテレビ会議です。床にじかに座っています。人数も
少なくてゆとりがあります。手前には授業で使う「秋見つけ」
の教材などもゆとりでおけました。暗幕を閉めることで、窓側
の児童にも遠慮なくカメラが向けられます。

この機器配置を見てください。京都教育大の佐々木先生の
機器配置です。可動式スクリーン、その横にビデオカメラを
置きます。自画像用テレビなども正面にあります。

右に見えるのはビデオプロジェクターです。その下に見える
テレビにはカメラ担当の人が撮っている画像を確認するた
めのモニターです。テレビが多くあればこのように使うとい
いですね。

これは仕切りようボードですが、マイクで話す人のバックに
おいて使います。すると相手にはまるで装飾したスタジオ
から発表しているように見えます。人がうまく見える背景色
は緑色だそうです。

このようにボードをバックに話します。相手にはいい雰囲気で
見えていると思います。

テレビにはカメラ担当の人が撮っている画像を確認するた
めのモニターです。教室前にゆとりがあり、余分にテレビが
あればいいですね。カメラ担当の人も安心です。

左後ろのビデオカメラは、授業の記録用ですが、実は
それ以外にも活用できます。前にでてきて発表する
子ども達は、いつもカメラの方を向くことになります。
つまり、座っている子ども達にお尻を向けて話すわけ
です。自校の子ども達にも発表を見せたいというと
きは、ビデオ切り替え機で後ろのカメラに切り替えて
使います。そうすると教室のみんなの方を向いて活動
や発表ができるのでときにはとても効果的です。

掲示物以外に役立つのが模造紙などに書いたパネルです。
これはタイ語で確か「また会いましょう」と書いてあったと思い
ます。しゃべるだけでなく視覚にも訴えることで効果を上げる
こともできますね。

黒板に貼ってある文字は「クイズと遊びのフレンドタイム」
そして、授業の流れ、かけ声の言葉などです。最近は
コンピュータのワープロで500ポイントくらいの文字にして
簡単にカラー印刷できるので書くのが下手な私にとって
大助かりでした。

2年生の交流のときのものです。プロジェクターがある位置は
教室の前から4分の1くらいの場所です。スクリーンとプロジ
ェクターとはある程度距離が必要になりますし、それを置く
位置を高くすると、座っている子ども達に画面が見えにくく
なりますので、私の場合は児童机の上に置きました。

これは接続前の画面ですが、こちらのカメラは、仕切ボードの
小学校名のパネル部分を写しています。
それから、大切なのは、スクリーンとカメラの位置です。
相手が映るのはスクリーンなので児童はどうしてもスクリー
ンの相手を見てしゃべります。従ってカメラの位置はスクリ
ーンのすぐ近くがいいと思います。それでもなかなかカメラ
を見て話すということが難しいようです。

黒板に書いた授業の流れなどです。これを見ながら児童は
進めるのですが、教師にとっても流れがあると何かと助か
ります。ただ、授業の内容にもよりますが・・・

これは教室環境とは関係ありませんが、タイとの授業を
盛り上げるために、教室の近くに作った「タイの国学習コー
ナー」です。

私が交流先のタイの先生と打ち合わせのために訪問したと
きの写真やタイの国のおもちゃ、生活用品なども置いてあり
ました。

交流したクラスの集合写真です。ブンリー先生は本当に機
転が利く、いい先生でした。通信トラブルもありましたが、
色々助けていただきました。

タイの食べ物や産業等々のパネルです。

どうですか?教室などの環境についてはだいたいご理解い
ただけたと思います。改めて何かを買いそろえずに今ある
機器の活用を目指してみてください。


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