@計画を立てるとき十分な時間を加味した設計を。 計画段階で、機器の準備はいつまでに、指導案はこの日までに、相手との連絡はこの日に・・いついつにこれをして、と計画を立てるときは、できるだけ余裕を持ってたてましょう。例えば機器の導入にしても、ISDN回線を引くにしても、予定通り進んだことはあまりありませんでした。 A準備期間は余裕を持って確保しておく。 初めての交流はなおさらのことですが、とにかく時間はかかります。機器の準備や、授業の流れの立案や、相手との打ち合わせ等々いくらあってもいいくらいです。従ってできるだけ早くから取りかかりましょう。 B途切れにくい通信環境の確保。 これは何度かやってみれば分かるのですが、通信トラブルというのは付き物です。こちらが良くてもあちらがおかしいということもあります。ですから、どうしたら安定した通信環境が得られるのか、NTTの方などと十分相談して確保してみてください。でないと、交流中突然画面が固まって、後の祭りということもありますので。 C伝えたいことは何なのか、交流の意図やテーマを明確にしておく。 これは交流の目的やテーマにもよりますが、私などは相手と繋がったことがうれしくて、つい横道にそれることもしばしばでした。「きょうはこれを明確に交流しよう」と目的を決め、児童にも告げて、だらだら授業になって子ども達に飽きられないようにしましょう。 D相手とは実際に会う、電話で肉声で話すなど、直に事前交流する。 交流相手が決まり、交流内容も決まって、授業の打ち合わせをするときは、できるだけ相手と会って話をしたり、少なくとも電話やメールなど色々使い、お互いが納得するまで煮詰めておくことが大切だと思います。不安を抱え、疑問を持ちながら授業に臨むと失敗しますし、いい表情で授業ができないと思います。 E サポートスタッフ体制の確保。 国際交流では、通訳の人や相手と話を進めてくれる人がいなければ国際交流は絶対に実現しません。 また、テレビ電話にしても、よく分かっている人はいいですが、機器通しの接続やトラブルの対処法など、校内や校外にそれを解決してくれるサポートの人なしでは、不可能です。 また、校内の先生方にも、取り組みが理解していただけるよう、機会を見つけてアピールしたり、支援をお願いしなくてはなりません。 テレビ会議は最低でも2人必要です。カメラ担当の人と授業者です。タイの小学校との交流は、4年生の2クラス、52名の子供達が参加しました。1学年に複数のクラスがある場合、1クラスだけで交流するのか、学年全体の子供達で交流するのかは、大変迷うところです。私は隣のクラスの先生に相談して、2クラス合同ですることにしました。より多くの子供達に、この交流を体験してもらいたいし、クラス間に格差が生じないようにという思いがありました。 F子供達に、授業に引き付ける工夫や雰囲気を高める手立てを打っておく。 タイの小学校と交流したときは、交流前にできるだけ雰囲気を盛り上げていくために、教室のそばに「タイの国学習コーナー」を作り、相手校の児童の顔写真なども掲示しました。。そしてタイの歯磨きを体験したり、タイ語の絵本を見たりした。これは授業の打ち合わせで夏休みにタイに行ったとき、購入してきたものである。 授業の日の教室もですが、子ども達が授業に積極的に参加できるような雰囲気作りが大切だと思います。 G万一、通信やシステムが不調の際にはどうするか考えておく。 機器のサポートスタッフが同席してくれると良いのですが、いつも可能である学校は少ないと思います。ですから、もし繋がらなかったあるいは、とぎれとぎれになるなどの事態に対処するために、繋がらなかったときの第2指導案を用意しておくべきだと思います。子どもにとってはその時間というのはもう戻ってこないわけですから、繋がらなくても関連した授業がその場で進められるような内容のものを用意しておくといいと思います。 H言語の壁など交流の際の障壁を解消する手立てとして、相手が画面を見て理解しやす い、大きめのパネルやカードなどを用意しておく。 テレビカメラは動画が見られる反面、画像がまだまだ荒いです。細かいところまで見せるのは大変苦手です。 交流場面を多く掲載しているのでご理解いただけると思いますが、仕切ボード、掲示パネルなど有効に使って、相手にもこちらの児童にもいい雰囲気で授業ができるように準備しておくと、理解しやすく授業も盛り上がります。 また、相手に向かって話すときに、ただ話すだけよりも何か大きな字や絵を描いたものを持ちながら話すと、相手により内容が伝わりやすいです。 I雰囲気の盛り上がる教室設営を。 日常の教室設営と同じで、児童の作品などを飾ったり、相手校の児童の写真を貼ったり、絵パネル、フラッシュカード等々用意したり掲示したりしておくと、それだけでも子ども達は喜びます。そして、授業でもノリノリで参加してくれます。 J人間的な感情を、魅力、親密感、思いやりなども伝わる演出や工夫をする。 失敗したとき、横道にそれたとき、授業の準備物を忘れたとき、こちらの通信不良のときなど、私の場合本当に良く助けられました。そんな暖かい対応をしてもらうと本当にありがたく感じ、また頑張ろうという気持ちが沸き上がってきます。子どもにしても、相手の先生から、優しい言葉をかけられたり、誉められたりしたら、それだけでうきうきしてテレビ会議も大好きになります。 鳥羽水族館との交流のときも、飼育研究員をしている高林さんが、みんなの絵をほめてくれたり、一言一言に誠実に応えてくれて、すばらしい人柄に感激し、みんなの心も本当にホットになりました。 K交流の目標は柔軟に設定し、最初の設定と違う方向に行っても受け入れる心のゆとり を持つ。 テレビ会議は相手があり、通信費も高く、接続時間もほぼ決まっています。そんな中で、1分たりとも無駄にすまいと考えるのは当然です。しかし、通信トラブルや相手の脱線、児童のおしゃべり、行儀の悪さに激怒なんてこともあり、長い間相手と打ち合わせてきた、練りに練った指導案も半分しか進まないということも時にはあります。それを良い教訓にして案を立て直しましょう。こんな場面でイライラしてもメリットは皆無です。何度かテレビ会議をしていくうちに、時間の取り方や内容の量や進め方などは分かっていくと思います。 LTVシステムなど、一つの通信手段だけに頼らず、メール、手紙、電話、ビデオテープの郵送なども併用する。 テレビ会議をするからといって、それだけに頼らず、子ども達に様々な通信手段で交流させると、より深みのある交流ができます。肉声をきく、肉筆を読む、写真を見る、ビデオを見るなどにより、相手への親密感も格段にまします。 M失敗・トラブルを受け入れる余裕と互いの心を思いやる気持ちを持つ。 先にも書きましたが、失敗は付き物です。タイと交流したときもこちらの通信不良で、子ども達の1時間が無駄になってしまいました。それはこちらばかりでなく、タイの方も同じで、きっとたいのブンリー先生もどうしたのか?ふあんやいらだちを感じていたことと思います。しかし次の接続でブンリー先生の笑顔を見たとき、こちらの失敗を受け入れ、励ましてくれているとわかり、大変勇気づけられました。失敗しても必ず得るものがあります。腐らず、あわてず、相手を思いやる余裕を持って臨みましょう。必ず良い結果が帰ってきます。 以上、子供たちの笑顔のためにがんばってテレビ会議をしてください(^O^)
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