この企画書の前提
ある市教育委員会では、市立小学校から出された「総合的な学習の時間に対応した学習環境の整備」
に関する概算要求に対して、来年度約500万円を限度に予算要求を行うことになった、ということを前提に、
企画書を作成してみました。ただし、

・今回は標準価格ベース(消費税込み)で計算し、買い取り価格とする
・工事費や人件費などは含まず、物品購入に必要な価格を明記する
 (物品購入以外に必要な経費はその内容を明記するが、今回の予算には含めない)
・次年度以降に必要な経費ある場合はその概算について提案すること
・机などのファーニチャー類については別途計上するので今回の予算には含めず要求しない

という条件です。

以下が企画書の内容です。 

1)導入の目的
   ・なぜ必要なのか   ・期待される効果
2)導入機器
   ・機器一覧とその構成   ・ソフトウェア   ・その他
* 参考機種にはすべてリンクが張ってあります。
3)教室内ネットワークの構成
   ・ネットワーク構成図(重い画像です)
・総合的な学習の部屋の図です(重い画像です)
4)学習計画との関連・効果
   ・学習内容にそった具体的なコンピュータの利用場面と効果
   ・それぞれの導入機器と学習活動との関係
5)研修計画
   ・すべての教員が活用できるようにするための具体的な方法
6)予算案
7)その他

   ・参考となる事例   ・契約   ・保守形態


この企画で市の担当者を説得するためのプレゼンテーション資料です。
役立つかどうか自信ありませんので、悪しからず。
パワーポイントで作ってありますが、もすごく重いです。(計2.3メガバイト)
* ファイルは4つに分割してあります。ダウンロード後、4つのファイルを同じフォルダに置き
「sogopp.bat」をクリック(実行)してください。同じフォルダに「sogopp.ppt」というパワーポイントのファイルができます。

sogopp.bat(536バイト) sogopp.000(1メガバイト) sogopp.001(1メガバイト) sogopp.002(216キロバイト)



ーーーーーーーーーー以下企画書ーーーーーーーーー
 
 
 
「総合的な学習の時間に対応した学習環境」
 
に関する企画提案
 
 
平成13年〇月〇日
  
N市教育委員会 様

1 導入の目的
 本実施が間近となった総合的な学習について、中教審の提言の中で情報通信ネットワークの活用について、「情報通信ネットワークの活用は、一つの学校の枠を越えて、さまざまな学校や地域との情報の共有・交流を可能にし、学校がそれらとの連携の下に教育活動を展開することを可能にするものであるから、子どもたちに豊富な教材を提供する上で、また子どもたちの学習の対象を広げ、興味や関心を高める上でその効果はきわめて大きなものがあると考えられる。」と述べている。
 また、文部省、通産省の支援の下で行われた100校プロジェクトの実践においては、多様な形態による情報交換、共同学習、ネットワーク会議を試み、情報の発信と伝達、それらのキャッチボールによる相互理解や知識・価値の共有、喜びなどを通し、コミュニケーションの重要性を改めて実証した。それらはインターネット、e−mailなどを道具として使い実現しているが、本提案においては、交流学習に重点を置いたテレビ会議が実現できる機器の導入(無線LANによるネットワーク構築含む)を重点として提案したい。
 テレビ会議は、テレビ電話(システム)を使って、学校同士や外国・いろいろな施設と交流したり、質問して応えてもらったり、学校では見られないものを見せてもらったりして、子ども達が生き生き学ぶ授業で、次のようなメリットが考えられる。
 @テレビ会議システムは、リアルタイムに離れた場所(例えば国内でも国外でも)と音声と画像(しかも動きがある)とで、双方向なやりとりが可能なシステムであるため、今ある疑問にも即座に答えてもらえる。
 A学校内では得ることが難しい学習を可能にし、例えば山間部と海岸近くの学校、南国と雪国、そして外国と日本(時差はできるかぎり少ない方がいい)などと交流することで、今まで教室の中だけでは見えなかった世界がリアルタイムに見えてきて、視野が広がっていく。
 B相手がいるテレビ会議では子供達の学習意欲は大変高まり、コミュニケーション能力や表現力も高まる。
 C学校内など自分の身の回り以外の遠方や世界の人々との出会いがあり、このことで相手の思い、考え、生活、文化などの生情報を得ることができる。
 Dテレビ会議システムは、接続してやれば低学年でも可能だという手軽さがあり、インターネットやe−mailはキーボード入力を必要とするが、テレビ会議システムはそれがいらない簡単さがある。
 EIT講習会の実施も近いが、講師が見つからない場合テレビ会議システムを使って遠方より遠隔授業として講習してもらうことが可能であり、他の諸々の学習会や研修会および講演会などにも活用が可能である。
 F多地点テレビ会議が可能となり、複数の学校や社会教育施設と繋いで幅の広い学習が可能である。
 G扱い方が簡単でセッティングすれば、相手に電話するだけで使用することができ、教師の負担も軽くてすむ。
 以上のことから、テレビ会議システムとを使った授業は総合的な学習を実施する上で、大変大きな教育効果が期待できる。
 
 ビデオプロジェクターを購入するメリットとしては、
@テレビ会議をするときに、相手画面を大型テレビに映すには限界がある。ビデオプロジェクターを使うことで、教室の後ろの方の児童からも大きな画面で見ることができ、児童の意欲も大変あがる。
A4サイズ・軽量4.0kgのモバイルタイプなので、持ち運びが容易で、様々な場面でも使うことができ、収納も用意である。
Bパソコンとの接続もでき、画面を鮮やかに映し出すXGAリアル対応であるため、小さなパソコン研修にも使用できる。
Cビデオとの接続もでき、小さなビデオ上映会もでき、視聴覚教室として使うこともできる。
 また、総合的な学習用のコンピュータを無線LANで繋ぐ効果については、
@無線LANのアクセスポイントを置くことで、教室内ばかりでなく将来的に学校中どこでも(廊下でも中庭などでも)、無線でインターネットにつなげる環境ができる。
Aコンピュータ間での情報のやりとりが容易でマルチメディアを駆使した作品の相互鑑賞やインターネット等情報通信を活用した調べ学習での機動性もよい。
B11Mbpsという通信速度は、多人数が同時にアクセスしても、速度的に十分である。
C教室の配置換えなどをしなくてはならない状況が生じても、コンピュータを移動する事が可能で柔軟性がある。
D有線LANのような床上げ配線工事が必要なく、費用の面でも低コストである。
E有線LANから1.5Mbps専用TAやルータを通じて、快適なインターネットが出来る。
無線LAN導入事例参考URL
 
 本提案のコンピュータはCD-R/RW機能を持っており、これから益々盛んになると思われる映像や音楽などを観る、聴く、創るといった学習に不可欠のものである。これによりインターネットはもちろんのこと、作品の制作、保存、編集が可能となる。 その他、デジタルカメラ等を活用し、学校周辺の環境を調べる。それを、インターネット上でホームページ等で公開し、他校と電子メールの交換をする。そのためにはフロッピー保存できるSONY製マビカが、きわめて簡単で児童にも使いやすい。コンピュータの支援ソフトを使用して、データをグラフ化したり、図や写真を活用してまとめるなどが考えられる。また、発表会では、コンピュータや教材提示装置などを活用して、分かりやすい発表ができる。「総合的な学習の時間」では、個別学習で、多様な情報を収集する時間がかなり必要になるとともに、この総合的な学習の部屋(仮称)が情報収集の場として、非常に重要な役割を果たすこととなる。
 これらの機器の複合的な活用によって、低学年から高学年まで総合的な学習の様々な場面で役立つと考える。国際交流、国際理解、学校間交流、共同学習、遠隔授業等などを取り組む中で、総合的な学習の目標である「自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断」する力を実現することができ、今までの教科学習では得ることが難しかった出会い体験が可能となる。中教審の提言にあるように、「生きる力」を横断的・総合的な指導を一層推進し得るような新たな手だてとしての有効性、そして国際理解教育、情報教育、環境教育などのいずれの教科にもかかわる内容を持った教育を実現するための道具として、様々なことに使うことができる柔軟性があると考える。
2 導入機器一覧
 「参考機種名」にはすべてリンクが張ってあります。できる限りその機器のページに飛ぶようにしてありますので参考にしてください。
項目
 
参考機器名
 
数量
 
構成、スペックなど
 

テレビ会議関係
テレビ電話

 
Phoenix mini typeーs
 
1

 
NTT西日本製。音声・画像の入出力RCAピン端子付き。LAN経由はまだ不安定のため、教室にISDN回線を引く。1/4CCDカラーカメラ(固定焦点)3型TFTカラー液晶
ビデオプロジェクター

 
TG-2000

 
1

 
ウチダ製、1100ANSIルーメン、A4サイズ・軽量4.0kgのモバイルタイプ。音声・画像の入出力端子。コンピュータ接続可能。リモコンがあり操作可能。
OHP用5脚スクリーン 7-157-0502 1 ウチダ製、可動式、テレビ会議用
実物投影機
 
50-0628 MC-27 1
 
(株)教文製、オートフォーカス、12倍パワーズーム。1/3インチCCD撮像素子、NTSC方式。本社:06-6624-1151
ターミナルアダプター
 
ISNメイトv70MAX 1
 
NTT西日本製、DSU付き。INSネット64回線使用。
 
大型テレビワイヤレスマイクロフォン
 
W36-DR2000WM-1210
 
11

 
日立製36インチ、D3端子あり。        TOA製、ワイヤレス式,B1グループ800MHZ、  
 
ポータブルアンプ
 
KZ-25
 
1
 
TOA製、CD,カセット使用可、ワイヤレスチューナー、外部出力可、B1クループ         
省スペースビデオデッキ
 
VC−V1−W 1
 
シャープ製縦置き省スペース型。       
 
デジタルビデオカメラ DCR-TRV220K 1 SONY製2.5型デジタルビデオカメラ     

コンピュータ関係 
指導者用ノートブックコンピュータ LaVie C LC700J/DR 1
 
NEC製。PENV700MHZ、14インチ液晶ディスプレー仕様。WindowsMEプリインストール。CD-R/RW内蔵。
児童用省スペース型コンピュータ
 
VC800J/6XD

 
8

 
NEC製。PENV800MHZ、液晶ディスプレー仕様、PCカードスロット付き。WindowsMEプリインストール、CD-R/RW内蔵、IEEE1394(DV)装備
無線LAN(AirStation)
 
WLA−L11 1
 
メルコ11Mbps無線式、ISDNルータ機能あり、有線LANに接続して使用。
無線LAN用PCカード

 
WLIーPCM−L11 9

 
メルコ11Mbps無線LANPCカード

 
無線プリントサーバ

 
LPV-WL11

 
1

 
メルコ製11Mbpsプリントサーバ、無線LAN経由だけでなく、パソコンからもダイレクトに無線印刷が可能
プリンター

 
PMー2200C

 
2

 
エプソン製ネットワーク対応A3対応インクジェットプリンター
 
デジタルカメラ

 
MVCーFD90
 
8

 
SONY製130万画素16倍ズームデジタルカメラ、4倍速FD保存、動画撮影可、リチュームバッテリー付きで低ランニングコスト。

ソフトウェアー関係                       
オペレーティングシステム
 
マイクロソフト
WindowS   ME
9

 
コンピュ−ターにプリインストール済み

 
ワープロ統合情報教育ソフト


 
一太郎スマイル[学校版]
 
9


 
Justsystem製、ひらがな中心のメニュー、子どもにわかりやすいアイコンなど、小学生がパソコンを使って楽しく学習できるソフト。読む、絵を描くなどの機能も充実。
小学生用プレゼンテーションソフト
 
はっぴょう名人
 
9

 
Justsystem製,豊富なフォームやイラストで、発表用資料を簡単に作成。相手にわかりやすく情報を伝えることが可能。
 
 
 
3 教室内ネットワークの構成(図を参照、図のため重いです)
 
 
4 学習計画との関連・効果
 
 はじめにもっともメインであるテレビ電話を使った学習計画との関連・効果について述べる。
 テレビ電話を使うことによって、学校間交流や国際交流、社会教育施設との遠隔授業が可能となる。インターネットを使ってのテレビ会議も可能だが、画像と音声にずれが起こったりして、まだ不安定でありISDN回線から直接相手に電話して交流したい。
 
 はじめに総合的な学習の国際交流について説明する。交流先については「こねっと」「テレクラス」などでも探すことが出来るし、支援もしてもらえる。できれば相手校とつながりのある大学の先生などの支援を受けたい。
以下は、実際にタイの小学校とのテレビ会議についてである。
 交流内容は、
 1.カレーライスの食べ較べ:タイは日本のカレー、日本ではタイのカレーを食べる。 
 2.ゆかた対パーカマー(タイの腰巻き):タイの子ども達に日本の浴衣を、画面を見ながら着てもらい、反対に日本ではタイの子ども達のパーカマー姿を見ながら、それを着る
 3.クイズバトル:ジェスチャーで、それが何を表現しているかを当ててもらったり、日本のあるものが何であるかを当ててもらったりするクイズの出し合い。 
 4.歌の交流:タイと日本の双方が知っている歌を歌い合ったり、日本の絵描き歌を教えたりする。
 5.遊びの交流:日本からはケン玉の仕方を教え、タイからは紙細工を教えてもらう。
 6.道徳交流:4年生の道徳教材を簡単なビデオにして、それを見合って、意見交流をする。
 である。
その他に接続毎に双方ともひと言ずつ言葉を教え合う「覚えようタイ語」(タイでは「覚えよう日本語」)のコーナーと、一対一で質問し合う「友達になったよ」のコーナーも設けた。
 以上の内容をできるだけ言葉を介さない方法で進められるように工夫されている。
 
<交流のねらい>
@その国、人、文化、良さに気づく。(国際理解)
A国、文化、言語などを越えて気持ちや知識、文化などを伝え合う。(国際交流)
Bその国や人について、興味を持ったり、疑問に思ったりしたことを調べる。(情報収集)
C調べたり疑問に思ったりしたことをまとめて、相手にわかりやすくたずねたり、発表したり出来きる。(発表や発信の仕方)
 これらのねらいを達成できる計画が立てられている。そして、食べる・着る・話すなどの活動や体験を重視すること、子ども達が主体的に活動できるようにすること、授業の中に子ども達の発想や考えをより多くを取り入れられるよう心がけられている。
 
<効果など>
@タイ国の様子、文化、良さに気づく(自国との比較)
A画面の向こうの友達と協力して話したり、学習したりすることを通してクラス・学年・ 学校・地域ばかりでなく、他の国にも友達ができ、その良さに気づくことができた。
B興味を持ったり疑問に思ったりしたことを調べたり、調べ方がわかった。
C調べたり疑問に思ったりしたことをまとめて、相手にわかり安く訪ねたり発表できた。
  以上のような効果がみられた。
 
国内のほかの学校との交流では様々なものが考えられる。
 岩手県の深谷小学校の実践では本校と分校とをテレビ会議システムでつなぎ様々な教科の交流学習を進めています。
例えば、道徳の「ロンとわかれたくない」1年図工「クワガタのせかいにいったよ」2年国語「ビーバーの大仕事」5年算数「どんな計算になるのかな」6年国語「宮沢賢治」などです。
  
 この例からわかるように、テレビ会議をすることで僻地校などの少人数授業で発表の意見が少なかったり発展しなかったりした場合、複数校でつなぐことで様々な意見があることに気づき、より深い学習理解や習熟が可能となります。
 
遠隔授業での活用では、
 マリンワールド海の中道(福岡県)国立科学博物館(東京都) 大原美術館(岡山県) 大宰府文化ふれあい館(福岡県)
人と自然の博物館(兵庫県) 伊丹市昆虫館(兵庫県) マリンピア松島水族館(宮城県) 松竹 『学校W』製作チーム(東京都) 安田火災東郷青児美術館(東京都) 広島市安佐動物公園(広島県) 北九州市立自然史博物館 阿蘇火山博物館
フェニックス自然動物園・鹿児島県立博物館などが社会教育施設として学校との交流をしてくれます。
 これは社会教育施設の専門家の人たちにテレビ電話を通じて、学校では見ることのできないものを見せてもらったり、質問に答えてもらったりします。例えば、マリンワールドとの交流では「もっと知りたいサメのこと」をテーマに、飼育員の方が先生となって、サメのいる水槽の中に入って、そこから生中継でサメについて教えてくれたり、みんなの質問に答えてくれます。泳いでいるサメを見せてもらったり、飼育員の方が潜ってくれてサメのすぐそばまで行って牙を見せてくれたり、エラを見せてくれたり、サメの肌も送ってくれて数人がさわったりと、とてもわくわくしじゅぎょうになります。鳥羽水族館とのテレビ会議では、2学期の国語の教材で「海のいのち」(立松和平著)の学習で、「海」「魚」そしてこの物語の中で登場した「クエ」について、生の姿や生態などを学習するため、TV電話で直接画面を通じて、クエを見せてもらったり、質問などのやり取りをさせてもらいました。
 ほかに昆虫の暮らしについて教えてもらったり、動物園、美術館、博物館などや昔話の語り部の人から昔話を聞くなど実に様々なものがあります。
   
授業を通して子ども達が得たものは「心温まる出逢い」であり、学習意欲の高まりです。
次のような、実際に交流した教師の感想からもテレビ電話の有効性を知ることが出来る。
以下、感想
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 マリンワールドとの交流では、大変熱中し、興奮し、興味深く学習できました。特に感想を読んでもわかりますが、これまでのサメに対するイメージが少しずつ崩れていく様子が読み取れた。水槽の中でサメの近くまであんなに近く寄って大丈夫?と多くの子は不安を感じていたでしょう。サメの牙があんなに鋭くて、恐ろしそうだし、教師自身も驚かされます。参観に来られていた保護者の皆さんや他の先生方も感激しておられました。
 鳥羽水族館との交流では、迫力あるクエ、ゆったりしていて愛嬌のあるジュゴン、可愛らしいスナメリも良かったけど、おだやかで優しそうな高林さんの解説や受け答えが心を温めてくれました。
子ども達も楽しみにしていたテレビ会議。絵を描いたり、質問を用意したり、リコーダー練習したりして迎えました。みんなもガンバって発表しました。そして飼育研究員をしている高林さんが良かったです。みんなの絵をほめてくれたり、一言一言に誠実に応えてくれて、すばらしい人柄に感激しました。みんなの心も本当にホットになったよね。気持ちのいい交流ができたすばらしいテレビ会議でした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
テレビ電話やプロジェクタなどの機器との関連・効果について
・テレビ電話は相手に直接つないで通信するので、安定性も良く途中でとぎれることがありません。授業の時通信不良で1時間が無駄になることがありません。テレビ電話は本体の後ろに画像と音声の入出力端子があるので、高度なことが可能となります。学校で使うならこれが一番便利です。通信速度も主に128kbps。会議、打ち合わせ、授業、医療など様々な場面に使えます。
・ターミナルアダプターはISDN回線からテレビ電話やにパソコンなどをつなぐための機器でDSU(ディーエスユー)は、ISDNの回線とTAなどのISDN機器を接続する機器。TA(ターミナルアダプタ)はモデムと同じ働きをする。TAにはテレビ電話やアナログモデム、ファクスを接続できるジャックが設けられているので、TAにファクスやテレビ電話を接続して、アナログ回線を2本同時に使うことができるテレビ電話はS/T端子というところに接続して使う。
・ビデオカメラはテレビ電話とつないで、ズームやアップなどをするために使う。
・テレビは自校にの様子を移すモニターの役目をする。これにより表現の仕方や音声を確かめることが出来る。
・ビデオプロジェクターはテレビ電話、ビデオデッキやパソコンやテレビと繋いだりして、スクリーンに映画のように画像を映し出す装置。ビデオ入力という端子があるので、そこにテレビ電話と繋げば交流先の画像が大きく映し出されて極めて効果的である。
 
次に、具体的なコンピュータの利用場面について述べたい。
 無線LANの効果についてはすでに述べたが、「ネットワークの教育的利用」が、子どもたちに高度情報社会で主体的に「生きる力」を育てる教育実践につながるのだというだという認識をまず大切にしたい。
 本提案のコンピュータ機器の導入により、指導者用を含めて9台のコンピュータでネットサーフィンや検索をするときわめて快適になる。
 「ネットワークの教育的利用で可能になること」について、インターネットに絞って話すると、グローバルな情報ネットワークであるインターネットの教育的利用は、無限の可能性を秘めている。インタ−ネットは日本国内だけではなく、全世界に通信網を通して開かれており、ホ−ムペ−ジに載せられた数々の教育情報は学習を進める上からも大へん有効なものになると考える。コンピュ−タは授業のツ−ルでり、CAIをはじめ有効な活用の仕方を模索する実践が行われてきた。このことにより、よりよい授業、より子どもたちが主体的に学習する授業づくりの機会と場を提供してくれる。
 また新しい授業が創造されるなかで子供たちは多様な自己表現の手段を手に入れることができる。まずあげられるのはインターネットにより情報収集・選択の幅が飛躍的に拡大し、従来の「読む・聞く」ことを重視した教師主導型の授業から「調べる・まとめる・発表する」児童が主体的に活動できる授業形態への変換が可能になることである。
 子供たちは、調べる手段を、百科事典から検索エンジンの利用に変えていくことだろう。さらに表現の道具としてのコンピュータを利用することによりプレゼンテーション能力の向上も可能となってくる。
 またE−mailを活用することによって、児童にはコミュニケ−ションを主としたインタラクティブなデ−タ収集と交流が期待できる。地域のプロフィール・ニュースについてリアルタイムな情報が収集できるとともに、そうした情報を発信している人々との交流から人と人の関わり合い方、エチケットなどを学ぶことが可能である。
 また全国で、自校のホ−ムペ−ジを開いて情報発信をしている学校も多数になってきた。学習においてもインタ−ネット上のホームページを介しての情報活用が図られつつある。
 児童はインタ−ネットを活用し、他の学校の授業活動の様子を参考にしたり、自分たちの活動をホ−ムペ−ジに載せ他の学校からメッセ−ジをもらったりするなど、学びのネットワ−ク作りができる。
 そして、そのことは「開かれた学校」を目指す上からも重要な役割を果たすことになる。同時に我が町から発信される情報を検索することにより自らの地域を再発見できる言う利点もある。
 さらにインターネットは情報交換にとどまらず他校との共同学習や障害児理解教育における共同利用も可能となってくる。チャットや掲示板などの利用による意見交流も有効な活用法である。
 しかしながらインターネットにも考慮すべき面がある。それは、著作権の問題、プライベートな情報の取り扱い等、法規に照らして利用すべき点と情報教育の影の部分というべき点など。新しい授業を創造していくとき、「影」の部分すなわち「人間関係の希薄化、体験活動の不足、プライバシ−や著作権問題等」に留意することが必要不可欠である。
 
 本機器の導入により地域の交流学習も可能となる。近隣校でメーリングリストを開設して交流しあったり、場合によってはオフラインの交流でさらに人的ネットワークも深まる。
 
 表現の道具としてもコンピュータは有効である。導入ソフトの一太郎スマイル(Justsystem製、ひらがな中心のメニュー、子どもにわかりやすいアイコンなど、小学生がパソコンを使って楽しく学習できるソフト。読む、絵を描くなどの機能も充実)やはっぴょう名人(Justsystem製、豊富なフォームやイラストで、発表用資料を簡単に作成。相手にわかりやすく情報を伝えることが可能)を使えばさらに簡単にプレゼンテーションが出来る。
 
 
 これらにデジタルカメラを使うことで児童の活動はさらに活性化する。テレビ会議でもその場で見せられない場面を撮っておき交流当日の紹介場面でデジタルカメラをつないで相手に見せることが出来る。また、植物の成長をとり続けて観察記録として残したり、学習新聞に張り付けて印刷したりも出来る。
 
 無線プリントサーバは プリンタ接続の無線化を実現する。プリンタ接続用のパソコンを別途用意する必要なく、手軽にプリンタの増設、無線LANでの共有が可能。AirStation経由だけでなく、パソコンからダイレクトに無線印刷できるアドホックモード対応である。ネットワークへの負荷も低減できプリンターの置き場所も自由に変えるが出来る。
 
 
5 研修計画
 
 児童がコンピュータを使って学習したり、表現したり、スキルアップしたり、また生き生きとテレビ会議をするには教師側の研修がかかせない。しかし学校現場では様々な多忙化が存在するので時間の確保が難しい。また、コンピュータに対してあまり好ましく思わず、つい遠ざかってしまう先生方もいる。従って次のように時間確保しながら教師の研修を進めたい。
 まず、情報化推進リーダー的な役割を持つ人、例えば情報主任などが中心となり、次のような支援をする。
@年間計画の中に各学期2時間、夏期研究会に2時間、研修時間をとる。できるだけ機会を見つけて、コンピューターにふれる時間を確保する。
A成績処理・文書作成などで、ワープロや表計算を活用するよう支援し、共有資料のありがたさや校務の軽減が実感できるようにする。  
B児童の記録や行事などの時をデジタルカメラなど使い、印刷、掲示してデジタルカメラの効果を啓蒙する。
Cインターネットを使い、授業の資料を検索・収集する、遠足先などの資料を収集するなどしてインターネットのすばらしさを宣伝する。
 要するに「インターネットって言葉はよく聞くけど、どんなものなのだろう。インターネットをやってみたいな。」「学年便りや学級通信などのお便りを、コンピュータで作ってみたいな。」「デジタルカメラで写真などを文書に入れてみたいな。」「会議や発表会の時に、かっこよくプレゼンテーションしたいな。」「テストの集計や会計報告など計算がめんどうだな。もっと楽に校務処理がしたいな。」などの疑問に普段から答えられるようにしたい。
 コンピュータに慣れ親しむには、自分のコンピュータを持つことが効果が大きい。しかし先生方の中には「パソコンがほしいけど、何をどう買えばいいのか」迷ったり、起動不能になったらどうしようという不安もある。それらに普段から答えられ、支援できるようにしたい。コンピュータの購入についても、ほしいものが安く購入できるように支援したい。
 これらの環境を作る中で、以下の様々な研修機会を設け、決まった時間内の研修時間に限らず、普段の授業でのインターネット学習場面や他校とのテレビ会議の時間は必ず情報提供して参観にもきてもらい、児童の生き生きした表情を伝えたい。
 
<テレビ会議の研修>
 テレビ会議の仕方については機器の導入やセットアップがしてあれば、あとは相手と接続するだけである。研修ですることは、テレビ電話をつないでのプレゼンテーションである。相手をみて話すということがなかなか出来にくい。ついカメラをみてしまう。アイコンタクトや相手とこちらの児童とをどの場所にいてどのように支援するか。また、自分でテレビ会議をするときには次のようなことも研修し知っておく必要がある。
@背景について:テレビ会議では、会議に参加している児童だけではなく、その回りの様子もカメラが映してしまう。
A照明について:カメラに天井の照明が入らないよう注意する。また、窓を背景にカメラを設置しないようにする。逆光になり、交流相手に人物が暗く写ってしまう。
B機器の配置について:会議を始める前に必要な機器を準備し、正しく配置する。
  1.イスは人数分あるか?
  2.ワイヤレスの場合マイク等の電池は切れていないか?
  3.カメラが逆光になっていないか? 人数が多い場合は、座る場所を決めてあるか?
  4.資料を使う場合は、置く場所が確保してあるか?
  5.教材提示装置やデジタルカメラの画像などを相手に見せたい場合、その切り替えができる機器配置になっているか?
C音声について:音のエコー(反響)を防ぐ。
D掲示物について:機器のこと以外で雰囲気を盛り上げる掲示物や児童が座る隊形を工夫する。
 
 以上のことについて、研修ではまず実際にテレビ電話のある学校通しや教育センターとつないで話し方や照明、音声など確かめて実習すると共に文字や絵を描いたパネルの見せ合いなどして実体験して有効活用の方法を学びたい。
また交流校探しや遠隔授業をする社会教育施設についても紹介したい。
 
 
<コンピュータを中心とする研修>
またコンピュータや無線LANについての研修は次のように計画する。
@はじめてのウインドウズ入門講座
 ウインドウズをはじめて使う教職員のために起動と終了や基本的なマウスやキーボードの操作の仕方から基本的なアプリケーションの活用を研修する。
Aインターネット入門講座(ホームページ閲覧・電子メール)
 インターネットとはどんなものか、実際に利用して体験を通して、研修をする。
B総合的な学習の部屋導入ソフト講座・学年だより等作成講座(一太郎スマイル、はっぴょう名人)
 実際にスマイルで学年便りを作ったり、デジタルカメラの画像を張り付けたりする。
Cネットワーク活用講座
 これからのコンピュータ環境を考えて,ネットワークの管理と授業での活用方法を研修する。
以上は、1回限りでなく、時には研修対象者を分けながら、興味関心やスキルに応じて普段から総合的な学習の部屋に先生方がきてくれるような雰囲気作りと支援をしたい。
<その他>
 少しでも総合的な学習の部屋に先生方が足を運んでもらえるように、ビデオプロジェクターとビデオデッキでビデオ上映会を持ちたい。どの学年でも1年間に何度かは必ずVHSなどの教材ビデオを教室のテレビで見るが、それを迫力あるビデオプロジェクターの大画面で見ていただき、授業に活用してもらうためである。
 
 
6 予算案(エクセルで作成したファイル)ダウンロードしたい方はクリック、または、右クリック「ダウンロード」
 
7 その他
 
業者との契約内容および保守形態
 
@ 使用概説
 ア 本設備は、S市N小学校総合的な学習の部屋(仮称)に設置する。
 イ 本設備は、児童の利用を満足に実施可能なテレビ電話およびパーソナルコンピュータによる情報処理機器システム一式とする。
 ウ 本設備は、今回納入の機器は電気的特性、取付方法等に注意し、支障なく作動することとする。
A 一般事項
 ア 機器の納入、取付工事、調整等を含めた機器の引渡は、平成13年○月○日とする。            
 イ 契約の方式は、買い取り方式とする。                                   
 ウ 本設備は建造物に取付固定する部分、電気配線工事を行う部分があるため、安全確保保持が特に必要であり、受注者
   は工事について教育委員会担当者の指示に従うこと。
 エ 本設備の設置に関する諸法令(建築業法、電気事業法、電気設備に関する技術基準を定める省令、有線電気法、電気 用品取締法)を厳守し、諸手続は受注者が責任をもって代行するものとする。
 オ 要員教育訓練については、充分な支援体制ができること。
 カ システムダウン時には、充分なバックアップ体制があること。システムに不具合が生じた際は、ハードウェア・ソフ トウェアに関する専門的な知識を有する技術者を即時派遣する体制をとること。
 キ アフターサービスの体制及び、メンテナンス体制を充分に保障すること。特に以下の2点については配慮すること。
・ハードウェアに関する不良・故障・破損が生じた場合は、即時代替機を無償で貸与し、故障等の修理にあたること。
・システムのユーザー側での変更に関して、ハードウェア及びソフトウェアの両面にわたり技術的なサポートを行うこ と。
 ク 新製品開発・改良(ハード・ソフト)等によるシステムバージョンアップ時には充分な対応を保障すること。
 ケ 本設備に関する特許権・実用新案権等の使用処理は、受注者が責任をもって行うこと。
 コ 本設備設置完了後、完成図書を添えて教育委員会に完了届を提出し、立ち会い検査を受けること。検査で指摘された 不備な点は指示通り、期日までに速やかに改善すること。
 サ 本設備の無償保障期間は、納入完了引渡日から向こう1年間とする。
 シ 本設備の無償保証期間が過ぎる1ヶ月前に、その後のメンテナンス契約について話し合いまたは必要に応じて契約の   場を持つこと。